中古車査定の相場表は、個人情報の入力なして車の買取相場や買取価格の推移を調べることができるため、車をどこに売ったらいいか迷ったときの判断材料になります。
事前におおよその買取価格を把握できるので、査定を依頼する前の目安として使えるのはもちろん、高く買い取ってもらうための価格交渉にも役立つでしょう。
また、車一括査定サイトで複数の業者から査定額が提示された際に相場表を基準にすることで、どの業者が高く買い取ってくれるかが比較しやすくなります。
中古車の買取相場を個人情報なしでシミュレーションする方法
個人情報を入力せずに車買取価格を調べるには、買取相場を独自に調査して公表している車買取専門店や一括査定サイトを利用できます。
車種、年式、走行距離などの情報を入力すれば、買取価格の目安が瞬時に表示される仕組みです。
住所や電話番号の入力は不要なので、個人情報を知られることなく複数の買取相場表を比較できます。
ネクステージは価値が高い車のランキングがわかる
ネクステージの車買取相場表には、車種ごとのグレード別買取価格ランキングが掲載されており、所有する車で価値が高いグレードが分かります。
年式による査定価格の推移も提示されるので、価値が落ちない車かどうかも判断できるでしょう。
車買取相場表には、年式や走行距離のほか地域別の買取相場もあり、メーカーと車種を選択するだけで一覧表示されます。
ネクステージの車買取相場表で表示される項目は以下のとおり。
- 年式別の相場価格
- グレード別の相場と買取価格ランキング
- 走行距離別の相場価格
- 地域別の買取相場実績
- カラー別の買取相場実績一覧
- 直近の買取実績
上記の項目別で買取実績も掲載されており、自分が所有する車の状態に近い買取相場を探しやすいでしょう。
ネクステージは、2025年3月時点で全国に295店舗以上展開している中古車販売業界でシェア3位の大手企業です。
豊富な販売実績に加え車買取にも力を入れているため、過去の買取データに基づいた精度の高い車買取相場表を見ることができます。
公式サイトの中ほどにある「買取実績・相場を詳しく見る」のボタンをクリックする。
カーセンサーの車買取相場表は推移グラフで売り時がわかりやすい
カーセンサーの車買取相場表には、過去1年分の買取・査定相場推移グラフがあり、車を売る最適なタイミングがひと目でわかります。
車種によっては3年落ち、5年落ち、7年落ちの折れ線グラフが表示されるため、所有している車の買取価格が高くなる時期を狙って査定を受けるのもおすすめです。
新車価格も表示されているので、リセールを気にする人にとっても価格の変化を比較しやすいです。
カーセンサーの車買取相場表で表示される項目は以下のとおり。
- 年式別の相場価格
- グレード別の相場価格
- 走行距離別の相場価格
走行距離別の相場価格表には最大で150,001km以上の最新買取価格があるので、10万キロ以上走った車の売却時にも目安となるでしょう。
公式サイトの中ほどに「中古車買取・査定相場を調べる」の項目があり、メーカー名や申し込み数のランキングから相場を調べることができる。
MOTAの車買取相場表は下取り相場表と比較できる
一括査定サイトMOTAの車買取相場表は、MOTAでの査定額と下取り相場を同時に表示してくれるので、買取と下取りのどちらがいいのか迷っている人におすすめです。
査定額は直近3か月のMOTA車買取でついた最高額となっているため、最新の車買取金額がわかります。
MOTAの車買取相場表で表示される項目は以下のとおり。
- 年式別の相場価格
- 地域別の相場価格
- 走行距離別の相場価格
MOTAの一括査定は買取価格の上位3社のみと交渉するシステムなので、人気車両の車買取相場表なら2~3社分の査定額が表示されることも。
車種ごとに、過去の査定に参加した車買取店の数もわかるようになっており、数が多いほど高価買取の可能性がある車といえます。
公式サイトの中ほどに「MOTA車買取 価格相場・実績ランキング」の項目があり「その他の車種を車買取相場・実績一覧から探す」のリンクをクリックすると車種別の車買取相場表が表示される。
アップルの車買取相場表には高く売るアドバイスがある
車買取アップルの相場表には、車を高く売るためのポイントが車種別に用意されており、査定価格が高くなる車の状態がわかりやすくなっています。
アップルの車買取相場表で表示される項目は以下のとおり。
- 年式別の相場価格
- グレード別の相場価格
- 走行距離別の相場価格
グレード別買取相場は高く売れる順にグレードがランキング化されているので、自分の車はいくらで売れるのかひと目でわかります。
走行距離別の相場価格表は査定の平均額となっており、一般的な〇〇円~〇〇円のような価格差のある相場表よりも、正確に売却価格を把握できます。
公式サイトの中ほどにある「中古車買取・買取相場を調べる」から、メーカーや車種を選んで車買取相場表を見ることが可能。
旧車王の車買取相場表は旧車やクラシックカーを掲載している
車買取の旧車王は10年以上経過した車を積極的に買い取りしており、年式が古い車や希少車の査定実績を数多く持っています。
買取実績の中には1964年式の車もあり、他社では査定できないような旧型の車でも買取相場を把握できます。
実際に買い取りした車を走行データとともに写真付きで公開しているので、買取価格に幅のある一般的な車買取相場表よりも査定金額をイメージしやすいでしょう。
旧車王の車買取相場表では以下の項目でも価格を知ることができます。
- 年式別の相場価格
- グレード別の相場価格
- 走行距離別の相場価格
公式サイトの中ほどにある「お客様の評判・買取事例」から、「もっと多くのレビューを見る」を押すと、実際に買い取った金額と査定相場を見ることができる。
トヨタのクルマ買取はトヨタ車以外の車買取相場も公開している
トヨタの車買取サイトでは国内全メーカーの車買取相場表を公開しており、自分が希望する買取価格であれば買取専門店まで足を運ぶ必要はありません。
メーカー、車種、年式、グレードなどを選択すると、車種別の買取参考価格が表示されます。
ただし走行距離は加味されない買取価格のため、あくまでも参考として調べるのが良いでしょう。
トヨタ車の買取相場はほぼ網羅しているといえますが、他メーカーの車になると買い取りデータは少ないのがデメリットです。
公式サイトの中ほどにある「買取り参考価格情報」から、「もっと多くのレビューを見る」をクリックし、車両メーカー名・車種名・年式を選択する。
トヨタやレクサスの公式サイトでは「下取り参考価格シミュレーション」も用意されていますが、実際に使ってみたところ上記の車買取と同じ価格が表示されました。
トヨタのシミュレーターは、あくまでも基礎データだけで算出しているため、正確な買取価格は店舗で査定を受けるのが無難です。
ダイハツ東京販売の買取相場はAIが金額を算出してくれる
ダイハツ東京販売のAIコンシェルジュ「ひかりちゃん」による簡単AI査定は、最短2分で買取相場を知ることができます。
個人情報は入力不要となっており、質問に一つずつ答えるだけで査定の参考価格が表示されます。
ボディーカラーや走行距離も含めて査定をおこなってくれるため、実際の査定結果に近い買取価格といえるでしょう。
ダイハツ東京販売の簡単AI査定で査定の基準となる項目は以下のとおりです。
- メーカー
- 車種
- 年式
- 駆動方式
- グレード
- カラー
- 走行距離
- 車検満了日
ダイハツ東京販売は、東京都を中心に37拠点(2024年4月1日現在)展開しているので、近隣に店舗がある人はチェックしてみてください。
個人情報なしの車買取相場はオプションや車の状態などは考慮されない
個人情報なしで調べることができる車買取相場表は、車種や年式などをもとに自社の車買取データベースと照らし合わせて算出しています。
オプション装備や走行距離など車両の状態は個々に違うことから、実車の査定をおこなわずに正確な買い取り金額を知るのは難しいのが実情です。
しかし、一部の車買取店では実際に買い取った車を詳しく紹介しているので、自分の車に近い買取実績があれば参考になるでしょう。
純正オプションの装備品や人気色は高額査定になる
純正オプションの装備や人気のボディカラーは、後付けにはない安心感から中古市場でも需要が高く、車買取相場表よりもプラス評価を受けやすい項目です。
メーカー純正のナビゲーションシステムやサンルーフなどといった快適装備は車両に合わせた設計であるため、機能性や一体感に優れていることも理由の一つです。
中でも、安全性能に関わる先進的な装備や運転をサポートするオプションは、次のオーナーにとっても後付けでは得られない安心感があるため、査定額の上乗せにつながります。
ボディカラーのトレンドは時代や市場によって変化するものの、白や黒、シルバー系といった定番の色はリセールバリューが高く買取価格は安定しています。
特に人気の高いカラーは、白と黒です。白と黒は、新車購入時に良く購入される人気色です。そのため、中古車市場でも人気の高いカラーとなります。
引用元:ネクステージ
走行距離は年式に対して適正ならマイナス要因にはなりにくい
走行距離は買取相場表において重視される項目ですが、年式に対して適正な範囲であれば、それだけで査定額が大きく落ちることはありません。
一般的に年間1万キロ前後が標準的な走行距離とされており、5年落ちの車であれば5万キロ程度が目安になります。
一般的には1年間で10,000km程度が目安とされています。年間走行距離2万キロの車は「過走行車」といい中古車査定において減点要素になります。
引用元:廃車王
走行距離が極端に多い場合は、定期的なメンテナンスをおこなっていたとしても、エンジンや足回りの劣化、内装のヘタりが懸念されて査定金額に影響します。
一方で走行距離が少なすぎると、長期間動かさなかったことでバッテリーやゴム製のパッキンやワイパーが劣化している可能性があり、不具合につながることも。
車の査定では、整備記録や普段の使用状況も確認されるため、走行距離が年式に見合っていて定期的なメンテナンスの記録が残っている車両は、かえって高く評価される場合もあります。
手入れされた車は買取相場表より高額査定になりやすい
丁寧に洗車され室内も清掃が行き届いている車は、実車の査定を受けるときに「大切に乗られていた」と判断されて、買取相場表よりも高い金額になる場合があります。
外装の汚れや水アカを落とすことで、走行距離のわりに傷が少なければ、それだけで査定額に上乗せされることも。
定期的にワックスがけをしていた車体は、見た目が良いだけでなく塗装の劣化が抑えられており、プラス査定の要因となります。
内装も同様にゴミやホコリを取り除き、シートのシミや気になる臭いができる限り抑えられていれば評価につながります。
特にタバコの臭いは敬遠されやすいため、十分な脱臭が必要です。
点検記録簿や整備履歴があれば、日頃からきちんとメンテナンスされていた証拠となるため、査定時に確認しやすいよう準備しておきましょう。
買取相場は時期や需要により価格が変動する
車の買取相場は、年度の変わり目や企業の決算月によって変動するため、買取相場表を見るときは、それがいつ頃の時期の価格を反映しているか確認しながら参考にしましょう。
たとえば、3月や9月のような企業の決算期が多い時期には、中古車販売店が在庫調整のために車の買い取りを強化することがあるため、買取相場は上昇する傾向があります。
新年度を前にした1~3月は、新生活の準備に伴い中古車の需要が高まるため、販売価格の上昇にともない買取相場も高くなります。
SUVやミニバンなど季節によって需要が高まる車種もあり、レジャーシーズン前は高値で売却しやすいことも。
燃費の良いエコカーや、ルチェンジ直後の旧型車などは、市場での人気や希少性によって需要の変化を受け価格が大きく上下します。
買取時期が明記された個別データを掲載している車買取相場表もあるので、買取価格が変動しやすい時期には複数の相場表をチェックしてみてください。
個人情報なしで車を売るなら一括査定よりも買取専門店がおすすめ
一括査定は一度の申し込みで複数の業者から連絡を受けられるように、多くの業者へ氏名や電話番号などの個人情報を伝える必要があります。
車買取専門店は、店舗へ直接持ち込めば売却が決まるまで個人情報は不要ですし、Webで申し込みをおこない出張査定を依頼すれば個人情報を最小限に抑えて査定を受けることが可能です。
一括査定は複数の査定額を比較できるため、高く売りたいという人に向いていますが「少しでも高く売りたいけれど個人情報はなるべく他人に知られたくない」人であれば、何店舗かの信頼できる買取専門店を探して査定を依頼するのがおすすめです。
Webで申し込む車買取査定は個人情報が必要になる
Webで申し込める車の買取査定サービスは、スマホで概算の買取価格を知ることができますが、正確な査定をしてもらうには氏名、住所、連絡先といった個人情報の入力が必須です。
車買取査定で個人情報が必要な理由は以下のとおり。
- 出張査定をおこなう場所を把握するため
- 契約後に車の引き取りをおこなうため
- 売買契約書に記載するため
- いたずらの防止
Webで概算の査定額に納得した場合、実際に車両の査定をおこなう日程調整や契約に関する案内など、具体的なやり取りのために電話番号やメールアドレスといった情報は不可欠。
住所の情報は、査定をおこなう出張場所や、売却が決まった際に車を引き取りるために必要です。
また、スマホでかんたんに査定を申し込めるので、イタズラや冷やかし防止のために個人情報の入力を必須としている側面もあります。
車の一括査定はやめたほうがいいと言われる理由
一括査定サイトははやめたほうがいいといわれる理由は、複数の車買取業者にまとめて査定を依頼できるかわりに、申し込み後にかかってくる電話の本数が多く業者対応の負担が大きいからです。
電話番号などの個人情報を送信すると、一括査定サイトと提携している車買取業者のそれぞれから電話連絡があるため、短時間に10社以上から電話が集中することも。
仕事中やプライベートの時間に電話やメールが頻繁にあると対応だけで手いっぱいになり、本来じっくりと考えたかった条件の交渉がおろそかになるかもしれません。
名前、電話番号、住所などの個人情報のも複数の業者に共有されるため、交渉の対象外として考えている業者からの連絡が増えることもあります。
複数の車買取業者が競い合うことから「今すぐ売ってくれたらこの金額で買い取ります」など、即決を求める営業もあり交渉が苦手な人にとってはプレッシャーになるでしょう。
一括査定は「最大10社が査定に参加」を特徴としていますが、近隣に車買取業者のない地域では2~3社のみで査定することになり、買取価格が伸びない場合があります。